いじわるな神様

例えば、
ボクだけの神様がいてボクにいつも悪さをするんだ。


そして、
悪いことをしたらボクにあやまってくれるんだけど、
また悪さをするんだ。


「もういつになったら止めてくれるんだい?」


そう尋ねたけど、
やめてくれないんだ。


「ごめんね、ごめんね。」


いつも同じ口癖でいっこうに止めてくれる様子もないんだ。


「なんで神様なのに悪いことするの?」
「もうボクはイヤなんだ。」


失恋も、失敗も、後悔も…
辛さも、悔しさも、流れ出る涙も…


すべてキミのせいなんだ。


「ごめんね、ごめんね。」
「次こそは大丈夫だから。」


そう神様は言うが、結局は変わらない。


「神様のウソツキ。」
「なんでキミみたいな奴がボクの神様なんだ。」


「ごめんね、ごめんね。」


「もう、いいよ。」
「もう、うんざりだよ。」


「ごめんね、ごめんね。」
「ボクみたいな神様がキミに憑いてしまって。」


「神様なのに、一度も優しくしてくれないじゃないか。」
「キミみたいな奴が神様なんて言うなよ。」


「ごめんね、ごめんね。」


もう、やめてくれ…。


もう、限界なんだ。